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​担当者:森田 秋子・菱川 法和

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CBA日記

岐阜県言語聴覚士会の学術講演会でCBAの話をさせていただきました

 

 

 

 岐阜県言語聴覚士会の学術講演会にお招きいただき、CBAについてお話しする機会をいただきました。多数の言語聴覚士に加えて、作業療法士、理学療法士の方も参加していただき、講義後には活発な質疑応答の時間を持つことができました。

 脳損傷後の認知機能の低下を的確に評価することは難しい、と感じている方は多いと思います。講演会では、ビデオで実際の患者さまの様子を見ていただきながら、評価のポイントを考えました。CBAは、まず意識と感情をしっかり見ることを提案しています。しっかりと表情を見て、日ごろ見逃しがちな目線の方向、瞼の開き具合、表情の緩みやしまり、声かけに対する反応の速さ遅さなどのポイントに、ビデオを見ながら気づいていただきました。注意や記憶を評価することはなかなか難しいですが、なるべく具体的な例をもとに、「何点くらい」と考えることを提唱しました。

 発症からの経過とCBAの変化をたどっていくと、何が変化してどのように改善していったのかを感じることができます。時期別に得点化して重症度を導き出すことによって、状態の変化を明確にとらえることができることを体感していただきました。

 終了後の質疑応答では、前院からの紹介状に「高次脳機能障害」と書かれていることで、スタッフがその字ずらの情報にしばられてしまう現状が伝えられました。発症直後の高次脳機能障害は刻々と変化し、症状は多様であるのに、診断名から固定的なイメージを持ってしまうことで、患者さんに合わせた関りをしていくことが難しくなります。CBAを用いて、高次脳機能障害を実際の症状に沿って柔軟にとらえることによって、その状況を改善させられる可能性があります。

 後日多数の方から書籍購入の希望をいただきました。以下の方からは、講義の感想をいただき、掲載についても快諾していただきました。改めまして深く感謝いたします。

 「認知機能の評価は、意識レベルが一番影響し、急性期では軽度の意識レベル低下の人では、易疲労性などが目立ちます。先生が講義の中でおしゃっていたように、回復期の人でも、一見清明にみえても、注意の転換が難しく、注意障害がなくなった後に入院当初のことを聞くと、覚えていないことが多く見受けられます。CBAを用いることで、実際に臨床で自分たちが考えていることが点数化され、新人の方だけでなく、他の職種と連携する上で同じ尺度を得られたため、一緒にディスカッションし、日々の臨床に生かしていきたいと思いました。」

 「森田先生の講演をお聞きした後、さっそく書籍を購入させていただきました。CBAは、既存の高次脳機能障害検査や評価バッテリーでは検出できない、日常の行動を中心とした評価が数値化できるため、現在私が勤めている回復期リハビリテーションにおいて、患者様の退院支援の中で大きく活用できると思いました。講演で得た内容や書籍に記されている具体的方法を理解し、実際の臨床場面へ取り入れていきたいと思います。」

 「老健勤務です。新規入所の方に対しての認知関連の評価は、長谷川式がメインとなっており、短期集中リハ期間終了後の評価を含め、全体像を捉える事の難しさを感じていました。講習会に参加し、患者様の動画を見せていただくと共に、評価を決定するポイントを示していただき、大変理解しやすかったです。高次脳機能の領域を項目毎に数値化する事で、スタッフ同士の情報の共有化も進めやすいと思いました。」

 「私は回復期病棟で作業療法をさせていただいております。 回復期病棟での作業療法は生活をみることが一つの大きな役割と感じております。その方の生活活動、社会参加を行うために必要な様々な心身機能を評価し、必要なアプローチを選定していきます。しかし、それらの機能でも、特に認知機能の影響は生活活動にどう影響するのかが正確に判断しにくいと感じています。

 認知機能面の評価は、項目一つ一つを評価するために、それらを総合的に繋げ、活動面を評価する過程が困難となっていると思っていました。また、机上の評価が必ずしも生活の行いにくさに繋がらないケースを何回か経験しました。 それを他職種(特にSTや看護師など)と話すとき、なんとなくの情報しか共有できない歯痒さも感じました。

 しかし、CBAであれば、それを具体的な数値で評価できます。より良いアプローチや他職種との情報共有が可能になると思いました。 また、活動面から評価するため、特別な道具を必要とせず、トップダウン方式で認知機能の相互の影響についても評価が可能になると感じました。今後、社会に戻られる患者様の様々な場面で利用させていただきたいと思います。

 

 後日、この日再会した岐阜県理学療法士連盟会長の原司さんから、メールと写真が届いたので、追加記載する。原司さんは、つい「原ちゃん」と呼びたくなるなつかしい知人。国際医療福祉大学関連施設リハ部門統括、という仕事をしてた時の、同グループ老人保健施設マロニエ苑で働いていた若手PTで、いろいろな出来事のたびけっこう熱く関わった。ふるさと岐阜に戻り、今ではPT士会の会長を担うとは! この日は、ST士会の研修会にPT会長として参加。地域リハの連携のために、精力的に活動されている。岐阜県では、PT・OT・ST士会の研修会に、互いに無料で参加できるという。素晴らしい!! これからの3士会の発展を祈り、原会長の活躍を期待するとともに、お近くにいる間またお会いできるのを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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