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CBA日記

第2回「てくてくの会」開催される!

 

 

 機能評価の準備が佳境となる中、第2回失語症友の会「てくてくの会」が開催された。

 7月に開催された第1回に続き、今回もまた心を揺さぶられる場面が続く、濃密で感動的な交流会となった。

 何といっても、冒頭のご挨拶をされたNさまの奥様のスピーチは、若いSTの涙を誘った。第1回「てくてくの会」に参加したことで、奥様の気持ちは大きく変化したという。脳梗塞により右片麻痺と失語症を生じたご主人の障害を「治さなければ」という思いで、張り詰めた時間を過ごしてきたが、前回のご家族代表のご挨拶を聞き、またほかの参加者の方と交流することで、肩の力が抜けた。「こんなに肩ひじ張って生きていなくていいんだ」と思い、これまで外出と言えば、病気を治すための講習会などを探して参加するというようなことばかりだったが、病気後はじめてご主人と二人で旅行に行った。コンサートに行った。治ることをあきらめたわけではない、でも病気のことだけを考えて悲壮な気持ちで生きている必要はない、もっと気楽に、もっと楽しく、もっと素直な自分の気持ちに従って生きていっていいんだ…。第1回「てくてくの会」が、そんな気持ちを引き起こしてくれた、というお話だった。

 私がもっとも印象に残ったのは、若い失語症の女性Yさまである。重度の失語症を呈したあと、苦しい時間が続いていたと思う。できなくなったことに目を向ければ、心は押しつぶされそうになったと思う。これまではあまり他人と関わってこられなかったが、今回「てくてくの会」責任者の小林主任の誘いに、周囲の心配を押し切って「私は「てくてくの会」に参加する」という意思を示してくださった。当日、「自分を紹介するものを持ってくるコーナー」に、ケーキのレシピとご自分で作られたケーキの写真を持ってきてくださり、大変楽しそうにケーキ作りの報告をしてくださった。他の参加者となごやかな時間を過ごされ、最後には皆さんに1人1人丁寧にお礼を言って帰られたが、次回の通所リハの時間に、再び「お礼に」と手作りのケーキを持参してくださった。連絡を受け駆け付けた私と小林主任は、心の中で涙を流しながらおいしくケーキをいただいた。

 グループ談話の中で心にしみたのは、40代の仕事復帰を目指す人達を中心とした班である。職場復帰した人、目指している人の双方に、困難なこと、やりきれないことがあり、世の中の厳しさ理不尽さが胸に沁み、重くて暗い話が続いたが、それに負けることなく生きている様子も次々と語られた。ひとりで考えていてはやりきれないような話も多く聞かれたが、同じ立場にいるからこそ心から共感できること、口先のなぐさめではなく語り合えることがあった。後半は仕事の話をやめ、「楽しみ」の話しをした。釣り、旅行…。「次回までに必ず楽しみを見つけてくる」と語ってくださったSさま。新たなチャレンジの報告を期待して待っています!

 今回はじめて行ったゲームのコーナーでは、思わぬ活躍者が続々と出現し、場を盛り上げた。「俺はいいよ」という雰囲気満載だったNさまのナイスシュートに、会場は大いに盛り上がった。年は関係なく、たまには童心に帰ってはしゃいでみることもまた、明日へのエネルギーになることを感じさせられた楽しい時間だった。

 

 障害を持っていること、イコール不幸ではない。しかし、心が負けているうちは苦しい状態が続く。何かをきっかけにして、力を取り戻していくことがある。決して自分は不幸ではない、と思うことができ、生きていく力を取り戻すことができる。多くの場合、人は1人では生きていけない。1人で生きていくことは苦しい。「仲間」とは、なんと素晴らしいものか。語り合ったり共感したりすることは、こんなにも大きな力をくれる。改めて、そのようなことを感じさせられた第2回「てくてくの会」であった。

 

 参加者の声に支えられて、次回(来春?)も素晴らしい時間になるように、準備を進めます。皆さんの声を待っています。

 

 

 

 

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