
2016年を振り返って
年の瀬の2年次研修発表会は、大いに盛り上がった。 発表の2事例とも、介助量の多い重症事例で(1例は年齢が若く、まだ変化が期待できる!)、退院後のリハビリテーションがいかにあるべきかを考えさせられる難しいケースであったが、回復期チームからも訪問チームからもそうそうたるメンバーが参加し、貴重な事例を発表してくれたかわいい2年目スタッフそっちのけで、熱い議論が戦わされた。研修終了後も両チームのディスカッションは1時間も続けられたというから、その熱さに舌を巻く。 (注:2年次研修とは、入職2年目のスタッフが、自分が担当したケースの訪問同行等を行い、退院後の変化を含めて報告し、参加者との議論を行う研修です) 感じたことはいくつもあるが、CBA日記らしい話題について、振り返ることにしたい。 当院スタッフのCBA理解度は、ここへ来て格段の進歩を遂げているが、臨床指標としての意味を持てるようになってきている点に、重要な意味があると感じる。 最近よくご指摘を受けることがある。在宅におけるCBAの得点には、機能以外の要素が含まれているのではないか、という疑問である。

第1回 「CBA講習会」開催される!!
愛知県名古屋市にて、第1回「日常生活から多職種で理解する高次脳機能障害―認知関連行動アセスメント(CBA)を用いて―」が開催された。 前日の準備が深夜におよぶ厳しい状況であったが、当日は地元名古屋の参加者に加え、九州や四国、静岡からも参加していただいた。職種は、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、経験年数は1年目から20年を超える方ベテランまで、幅広い層の参加をいただいた。皆さん、熱心な姿勢で参加していただき、ディスカッションや質疑応答にも積極的に発言してくださり、大いに盛り上がった。1人1人の参加者にとって、また開催した講師にとっても、充実した実り多い1日となった。 参加された方のニーズは、① 高次脳機能障害がよくわからないので、理解したい、② 高次脳機能障害はまあまあわかっているが、CBAを理解したい、③ CBAをいつも使っているが、より理解し施設でどう使っていくか知りたい、と3層に分かれ、職種や経験年数によるもともとの知識にも違いがある状況であった。こうした状況に配慮しながらも、参加者が「CBAを知りたい」と思ってくださっている気持