3年次研修のこと
当院では、リハビリテーション部門全体でPT・OT・ST共通研修を実施している。PT・OT・STに分かれた部門別研修は専門性向上を目的として行うが、共通研修はチームアプローチや連携力向上のため、と考えてきた。今年の3年次研修を終え、共通研修の意味について改めて考える機会となっ...
牧迫飛雄馬氏、鵜飼リハビリテーション病院で講演
牧迫飛雄馬氏の名は、理学療法士であれば聞いたことのある人も多いと思う。30代でありながら、多数の英文和文の論文を発表し、著書多数、そして昨年の日本理学療法学術大会最優秀賞をはじめとする、多数の受賞歴がある。今、油の乗り切ったリハビリテーション研究者だ。そのため、当然ながら精...
“しばらない医療”への取り組み
ご縁があり、森田秋子先生に臨床指導に来ていただきました。現場で直接、患者さまの評価・アプローチのご指導をいただいた後、多職種でのケースカンファレンスを行ったのですが、臨床を通して障害の捉え方や考え方、チームアプローチの実践方法を学ぶことができました。またご指導していただいた...
千葉県回復期リハビリテーション連携の会ST部門勉強会に行ってきました
千葉県回復期リハビリテーション連携の会ST部門勉強会に招いていただいた。船橋市立リハビリテーション病院のSTチーフの高野麻美さんは、日本言語聴覚士協会理事で医療保険部長であるが、今年は連携の会のST部門の代表でもあり、地域回復期STの勉強会を企画してくださった。約30名の千...
神奈川県臨床作業療法大会に参加しました
第2回神奈川県臨床作業療法大会の、「多職種連携、高次脳機能障害の症例を通して-先輩たちからの提言」というシンポジウムに、STのシンポジストとして招いていただいた。高次脳機能障害をめぐり、OTとSTのシンポジストによるディスカッションを行うという、意欲的なテーマを設定してくだ...
凄惨な事件に思う
凄惨でむごたらしい事件が起きやりきれないが、何もできないので、せめて思っていることを書くことにする。 相模原の重度身体障害者施設でおきた大量の殺人事件は、容疑者について不明な点が多く、その真相はもう少し捜査が進むのを待たなければならないが、容疑者が口にしたヒットラーの優性思...
類人猿診断に思う
性格診断の1つの手法である「類人猿診断」を、リーダー研修のテーマに用いて取り組み、いろいろ興味を感じたので、感想を述べたい。 類人猿診断とは何か。問1.感情を表に出すか㋐、出さないか㋑。問2.物事を追求し成果を上げることを望むか㋐、安心・安定を維持することを望むか㋑。この、...
あずまリハビリテーション病院のこと
名古屋に来て3年目に入った。来た年から、鵜飼リハと兄弟病院のような関係にあるあずまリハビリテーション病院にも、月に1日伺うことにさせていただいている。これまでほぼ毎月、1日6名の失語・高次脳機能障害の患者さまに関わらせていただいた。あずまリハには輝生会から管理者が派遣されて...
セラマネ第2弾「障害受容」を考える
だいぶ時期がずれてしまったが、先週参加したセラマネコースで受けた講義の中で、もう1つコメントしたみたい講義があったので、報告する。「障害の受容に関する理論」と題した、国立身体障害者センター看護部長の粟生田友子さんの講義である。...
春原則子さんと私
目白大学言語聴覚学科春原則子教授は、長い親友である。ひとり親で3人の子育てに追われていた私の、人生最大のサポーターだった。私たちの出会いは、STとしての初期の短い時間を、同じ職場で過ごしたことだったが、彼女は宇野彰先生を師として失語症研究の先端を走る研究者として育ち、30代...